家族全員で一つの経営体として農業経営を行う場合、求められることとして家族員全ての持つ能力の集結と、総合力の発揮による農業経営の発展及びそれぞれにふさわしい役割分担が不可欠となっています。
また、農家は多世代の家族が同居していることが多く人生80年代の今日、異なった年代の家族が共に暮らすにはそれぞれの価値観に基づく目標の達成と、家族としての暮らしを運営する役割・協力・協調が必要です。そのバランスのとれた運営のためには家族員個々の話し合いを基本として運営する、農家経営のルールづくり(家族協定)が必要になります。
家族経営協定のねらいは?
農業が魅力ある職業として選択され、また経営体が安定的に発展していくためには、農業に携わる全ての農業者及び(父、母、若夫婦、後継者等)が、営農面また生活面でも共通の目標を持ち、その達成のためにそれぞれの能力を最大限に発展させることが大切です。
そのため、家族員間で経営目標、役割分担、就業条件、家事分担等について協議し合意の上で文書に明記し確認して、これに基づいて家族全員が意欲と生き甲斐を持って経営に参画できる農家経営を確立することがねらいです。