現在、全国的に医療機関の業務が増え、社会問題となっています。
休日や夜間に軽症患者等の救急医療への受診はその一例ですが、皆さんの健康状態とその受診方法によっては、緊急性の高い重症の患者さんの治療に支障をきたしたり、病院等勤務医や看護師の負担が過重となります。
このような状況が続くと、治療が必要な人が安心して医療を受ける仕組みや健康保険制度の崩壊につながりかねません。
皆さんが健康保険とともに安心して治療を受け健康に過ごすためには、医療を有効活用しなければなりません。
医療機関、薬局を受診する場合は、以下のことに留意しましょう。
医療機関・薬局等を受診する場合の留意点
救急の場合を除き、休日・夜間診療を控えましょう
- 休日や夜間に開いている救急医療機関は、緊急性の高い患者さんを受け入れるためのものです。緊急時を除き、平日の医療機関の診療時間内に受診しましょう。
また、休日や夜間の診療は、通常の診療時間帯と比べ、医療費が高く設定されています。よって、患者さんの窓口負担も高くなります。 - 夜間や休日にお子さんの急な病気で心配になったら、まず、小児救急電話相談の利用を考えましょう。(午後7時から深夜0時まで) 電話:#(シャープ)8000
小児科の医師や看護師から、お子さんの症状に応じた適切なアドバイスが受けられます。
かかりつけ医を持ちましょう
- かかりつけの医師を持ち、気になる症状があれば相談しましょう。
- かかりつけの医師を持つことで、症状に応じ他の医療機関を紹介してもらい適切な治療を受けることができます。
重複受診、頻回受診は控えましょう
- 同じ病気で複数の医療機関を受診することは、医療費を増やしてしまうだけではなく、同じ検査や投薬により身体に負担を与えてしまいます。
また、短い間隔で何度も受診すると、適正な治療が行えなくなります。主治医の指示に従った受診をおこないましょう。
必要な分の薬をもらいましょう、お薬手帳を活用しましょう
- 薬が残っているときは、医師や薬剤師に相談し、必要な分だけもらいましょう。
(もらいすぎに注意) - 薬は飲み合わせによっては、副作用が生じることがあります。お薬手帳の活用により、すでに処方されている薬を医師や薬剤師に伝えて、飲み合わせには注意しましょう。