異彩を放つローカル線
平成21年(2009年)に開業100周年を迎えた肥薩線は、八代駅(熊本県八代市)から隼人駅(鹿児島県霧島市)までを結ぶ全長124.2キロメートルのローカル線で、産業と自然が見事に融合した全国でも珍しく貴重な路線です。
八代から人吉間(川線)では日本三急流の球磨川に沿って走り、美しい渓谷を眺めることができます。また、人吉から吉松間(山線)には建設当時の最先端技術を駆使して作られた産業遺産(矢岳第一トンネル・ループ線・スイッチバック)があり、眼下には日本三大車窓(えびの高原や霧島連山など)が広がってきます。
肥薩線についてもっと知りたい方は、下記リンクをクリックしてご参照ください。
現在、令和2年7月豪雨災害の被害により、八代-吉松間は運休しています。
復活を求める多くの声に後押しされ、平成21年(2009年)にSL人吉が運行を再開。懐かしい汽笛を響かせながら、力強く走り続け、多くの人々を魅了しています。
矢岳―真幸間の矢岳越えの車窓は、日本三大車窓の一つに数えられます。えびの高原と霧島連山、晴れた日には遠く桜島までが見渡せる絶景ポイントは、必見の価値があります。
険しい山道を登るために考案されたスイッチバック方式。急傾斜を登る列車の負担を軽減するために、平坦な場所を設けて一旦バックで進入し、ループ線を登ります。