人吉市では平成20年1月に下水道用マンホール蓋の「設置要綱」と「性能規定書」を作成しています。
従来の形や図柄等の「構造仕様」から「性能仕様」に移行し、さらに「設置要綱」を見直すことによって安全性の向上と適正な維持管理を推進するものです。
マンホール蓋の設置要綱及び性能規定の策定
マンホール蓋の納入を希望される業者の方へ
本市の下水道工事で使用するマンホール蓋を製作・納品される場合は、検査要領書に基づき承認を得る必要があります。
人吉市で採用しているマンホール蓋
改良型マンホール蓋
直径600ミリメートル。車道用として採用。スリップ防止のイボイボが特徴的。
デザイン蓋(旧型)
直径600ミリメートル。主に歩道用として採用だが、以前は車道にも採用していた。くま川下りと人吉城跡をモチーフにしたデザイン。
マンホール蓋の目的
家庭の台所やお風呂、トイレ、洗濯などから出た汚水は下水処理場(人吉浄水苑)に到達するまで、何度も合流しながら何キロもの道のりを地下に埋められた下水管を流れてきます。
その合流点やカーブなどにはマンホールが作られ流れる方向や高さを変化させています。
また、マンホールは下水管の点検や清掃など地上から作業員が中に入るための入り口としての機能もあります。
そのマンホールには人が誤って転落しないよう蓋をしてありますが、単に蓋をかぶせるということではなく、盗難されたり、勝手に蓋を開けてマンホール内に入るのを防いだり、また表面は車等が通ってもスリップしないなど構造にも多様な性能をもっています。
マンホール蓋に求められる機能と性能
機能・性能 | 説明 |
---|---|
不法開放 | 蓋の盗難やマンホール内への容易な侵入を防止している。(ロック機能) |
着脱性 | 不法開放は防がなければならないが維持管理の際は専用工具では容易に開閉できる。 |
逸脱防止 | 蓋を開放したときに受枠から容易に外れない構造となっている。 |
雨水流入 | 下水管への雨水の侵入は処理場への負担が大きくなる※人吉市の下水道は汚水と雨水を別々に処理する分流式となっている。 |
転落防止 | 蓋が開いている状態でも転落しないよう、梯子の機能を備えた転落防止装置を取り付けるようにしている。 |
がたつき防止 | 道路の一部として舗装部と同様スムーズに通行できるようになっている。 |
スリップ防止 | 雨天時等の二輪車のスリップを防止させる。 |
性能規定より一部抜粋