日本には10属27種のネズミが生息していますが、その中でも、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種が一般に家ネズミと呼ばれ、家屋や、その周辺に住みつき、私たちにさまざまな被害をもたらします。
ねずみの害
- かじられる被害(食品以外にも壁や天井板、電線をかじり、漏電、火災の原因になります)
- 音の被害(夜間、天井裏や壁内をうるさく走り回ります)
- 糞尿の被害(エサ場近くの決まった場所にたくさん糞をします)
- 不潔な菌の運搬者(1匹のネズミが菌類を運搬する能力はゴキブリなどの百倍以上です)
- イエダニの発生(ドブネズミの多くは頭部にイエダニが寄生しています)
ねずみの種類
ドブネズミ
体長20センチメートル
凶暴な性格。後足が発達して泳ぎも得意です。
雑食性で何でも食べます。
床下や土中、下水管に住みます。
クマネズミ
体長15センチメートル
警戒心が強く木登り、綱渡りが得意です。
穀物や植物質を食べます。
天井裏や棚の中に住みます。
ハツカネズミ
体長7センチメートル
繁殖力が強く、わずかな隙間から侵入します。
穀物や植物質を食べます。
屋内、倉庫内に住みます。
予防対策
1.エサを与えない
一番重要な対策です。特に夜間、屋内外の食品やゴミ箱をきちんと片付け、ネズミのエサとなるものに注意が必要です。ペットのエサも夜間はきちんと収納しましょう。
2.隠れ家を作らせない
ねずみは掃除の行き届かない場所を選び、包装紙などをかみ砕いて巣を作ります。
屋内だけでなく屋外の整理整頓も心がけ、不要なゴミ類はすぐに片付けましょう。
3.侵入路をふさぐ
内外装に隙間やネズミのかじり穴があればトタン板などでふさぎましょう。
浴室の排水口に目皿が無い場合には設置し、住宅の基礎部分にある通風口には金網を取り付けましょう。
駆除対策
1.毒エサを配置する
市販の毒エサを用法、用量に従い出没場所に配置します。小児やペットがいる場合は配置場所に十分注意し、周りに他の食品がないようにします。毒エサの効果はゆっくり現れるので、数日間は続けて配置します。
毒エサの配置は、ねずみの死骸が腐敗しにくい冬季が推奨されます。
2.捕獲する
市販のネズミカゴ、ネズミ用粘着シートを説明書に従い出没場所に配置します。壁際にそって配置する事が効果的です。