光化学スモッグに注意
「光化学スモッグ」とは?
自動車や工場などから排出された窒素酸化物や、ガソリンやシンナーなどに含まれる炭化水素などが、太陽の強い紫外線を受けて光化学反応により光化学オキシダントという新たな物質に変化します。
光化学オキシダントの濃度が高くなると、白いモヤがかかったようになります。この現象を光化学スモッグといいます。
人吉市では、過去10年間発生例はありませんが、県内では平成に入ってからでは、平成18年、平成19年、平成21年に天草市、菊池市、阿蘇地域等で注意報が発令されています。
「光化学スモッグが発生しやすい特殊な気象条件」とは?
光化学スモッグは熊本県においては4月から6月にかけて、日差しが強く、気温が20度から25度以上、風が弱く(3メートル毎秒以下)、視程が悪い(4キロメートル以下)日に発生しやすくなります。
1日のうちでは、午前10から11時頃から光化学オキシダントの濃度が増加し始め、午後1時から4時頃に最も濃度が高くなります。太陽が沈んだ後は徐々に減少していきます。
「健康への影響」は?
光化学オキシダントの成分の多くは「オゾン」です。
オゾンは強い殺菌作用があり、消毒などにも使われる成分ですが、長時間さらされると皮膚などに被害を受けることがあります。
特に敏感な眼や鼻、のどの粘膜が影響受けやすく、主な症状は「眼のチカチカやショボショボ」、「涙流れ」、「のどのイガイガや痛み」などです。
「発生したとき」は?
光化学スモッグ警報や注意報が発令されたら、できるだけ早く屋内に入り、屋内にいる場合も風の向きを考え、窓を閉めましょう。また、目やのどの痛みなどの症状が出たら、水道水などのきれいな水で洗顔、うがいを十分に行い休息してください。それでも回復しない場合や咳や頭痛などの症状が続く場合は、医師の診察が必要です。
県内の光化学スモッグ発令情報を熊本県環境保全課がメールでお知らせするサービスを行っています。ぜひご登録ください。登録方法は下記リンクをクリックしてご確認ください。
光化学スモッグ警報や注意報などの情報について、パソコンや携帯電話でチェックすることができます。(環境省)