改正動物愛護管理法が施行されました!
近年、動物の虐待事件(殺傷、遺棄を含む)が後を絶ちません。令和2年6月1日から施行された改正動物愛護管理法では動物虐待に対する罰則が引き上げられています。
- 殺傷:改正前 懲役2年、罰金200万円から改正後 懲役5年、罰金500万円
- 虐待、遺棄:改正前 罰金100万円から改正後 懲役1年、罰金100万円
- 犬又は猫の所有者に対し、適正な飼養が困難となるおそれがある場合に、その繁殖を防止するため、生殖を不能にする手術その他の措置を講じることが義務化されました。
動物を傷つけたり、捨てたりする行為は犯罪です!絶対にやめましょう。
飼っている犬や猫には避妊、去勢手術をしましょう。
捨てられた動物の行く末
動物を捨てる人は、きっと誰かに拾われて幸せになると信じようとします。しかし、現実は甘くありません。
捨てられた子犬、子猫は、体温維持もままならず、空腹、寒さや暑さで衰弱死するか、弱ったところをカラス等につつかれ死んでいくのが現実です。
捨てられた成犬、成猫の行く末も同じです。動物は、家族から離されたことにより、精神的に大きなダメージを受け、食べ物も得られず衰弱死や、交通事故などで命を落とすことが少なくありません。
また、動物は自然に帰せばいいと考える人がいますが、それは誤りです。人に飼われていた動物は、食べ物のとり方や、身の守り方を知らないため、帰るべき自然はありません。また、種類、品種によっては、生態系など、自然環境の破壊につながります。
近隣住民も大迷惑
捨てられた動物が町をさまよえば、住居を荒らしたり、庭を糞尿で汚したりするなど、近隣住民にとって多大な迷惑になります。また、咬まれるなどの直接的な危害だけでなく、動物が道路に飛び出して、避けようとした運転者が死傷する事故も起きています。
動物を捨てる行為は、多大な迷惑行為です。
不幸な動物を増やさないために
「一頭ではかわいそう」「お友達がほしいだろう」「かわいい子どもを見たい」というのは飼い主の一方的な考えです。軽い気持ちで子どもを産ませてしまうと、あっという間に数が増えてしまいます。また、産まれてからもらい手を探しても、そう簡単には見つかりません。きちんと世話ができる数を考えて、飼育をお願いします。
小さくても動物には命があります。不幸な動物が増えないよう、飼い主は責任と終生飼養の自覚をお願いします。