最新のリスクレベルは、下記の熊本県ホームページをご確認ください。
新型コロナウイルス感染症の感染者数は、先週と同程度の水準ですが、各種の指標を統合すると、緩やかな増加傾向が継続していると考えられます。連休で人の移動が活発化しているため、今後、感染の増加傾向が強まることが懸念されます。
引き続き、場面に合わせた感染対策の実施及び救急医療の使い方(外部リンク)の確認などの感染に備えた準備(外部リンク)
をお願いします。
5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけは、5類感染症への変更されます。これに伴い、感染対策は季節性インフルエンザ等と同様に、個人の判断で行っていただくこととなります。周囲の方の重症化リスクや混雑状況、疾病の流行状況等も考慮した判断をお願いいたします。
また、希望される方は早めのワクチン接種(外部リンク)については、重症化リスクが高い方(高齢者、基礎疾患を有する方)を対象として、5月8日から開始されますので、希望される方は接種をお願いいたします。お問い合わせは、人吉保健センターまでお願いいたします。
なお、リスクレベルの公表は今回で終了されます。今後、新型コロナウイルス感染症の感染状況については、「熊本県感染症情報」により、他の感染症の発生動向と併せて5月18日から毎週木曜日にお知らせがあります。
熊本県・熊本市新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 座長コメント(令和5年5月4日現在)
- 熊本県における新型コロナウイルス感染症の状況は、感染者数は低い水準を保っているが、検査数の減少や検査陽性率の増加、連休の影響等を考慮すると、全国と同様に緩やかな増加傾向にあると考えられる。ゴールデンウィークで多くの人の移動が起こっているため、今後、増加傾向は強まる可能性があり、注意が必要である。
- さて、今回が最後のリスクレベルの発表となる。リスクレベルは、令和2年3月に県・市専門家会議の前座長である原田先生の発案で、熊本市で開始され、その後県に集約された。リスクレベルの目的は、行動制限を伴う強い対策と実行の基準をあらかじめ示したうえで、感染状況を正確に把握し、それに応じた対策の実行や徹底を県民・市民に早期にお知らせするものであった。
- 新型コロナウイルス感染症は、5月8日から5類感染症へと変更されることが決定され、これまでリスクレベルでも示してきた「不要不急の外出自粛」や「営業時間の短縮要請」に代表される私権の制限を伴う行動制限の要請等はできなくなるほか、基本的な感染対策についても個人の判断で行うように、考え方が転換される。
- 我々は移動や営業の自由を憲法で保障されており、それは県民・市民にとって本当に重要な権利である。コロナ禍は、公衆衛生(公共の福祉)の保持のために、それらの自由を一部制限できる、いわば非常時だったわけで、それが平時の対応に戻されることとなる。自由が回復されることは歓迎されるべきことであるが、これと感染対策が引き続き重要であることは全く矛盾しない。
- 私は医師として、少しでも多くの方に健康でいていただきたい。そのため、県民・市民の皆さまには、現時点ではできるだけ基本的感染対策を徹底していただきたいと思う。
- 一方で、大学教員として、この3年間多大な我慢を強いられた若者の姿も目にしており、対策を疎ましく思う者もいることは当然と感じる。新型コロナウイルス感染症の重症化リスクは世代等で大きく異なるため、一概に対策を求めても、分断を生むだけだろう。
- 今後、こうした考え方の違いがある中で、それぞれが対策を行うか否かを決めることとなるが、その際に重要なことは、周囲の方への思いやりと考える。周りの方のリスクを考えながら感染対策を行うことに加え、感染対策を行っている人への感謝をしっかり表現することができれば、多くの方にとってプラスとなるはずだ。
- コロナ禍の3年間の中で、そうした思いやりの心や感謝の気持ちを強く持った瞬間は誰しもあるのではないか。それを今後も意識していただければ、この疾病のリスクを真の意味で受け止めることができると思われる。
- 新型コロナウイルス感染症自体はなくならないが、大きな区切りを迎えることとなる。この疾病に関わった全ての方に、敬意を表するとともに、心より感謝を申し上げる。
県民の皆さまへお願い【令和5年5月5日発表】
5月5日に「県民の皆さまへのお願い」が発表されましたので、お知らせします。