○人吉市地域総合整備資金貸付要綱

平成3年5月1日

告示第32号

(目的)

第1条 この要綱は、人吉市(以下「市」という。)が金融機関等と共同して地域振興に資する民間事業活動等を支援し、もって活力と魅力ある地域づくりの推進に寄与するために、財団法人地域総合整備財団(以下「財団」という。)の支援を得て民間事業者等に供給する無利子資金(以下「地域総合整備資金」という。)の貸付業務の実施に当たりその基準を定め、その業務の公正かつ円滑な運営に資することを目的とする。

(平13告示87・一部改正)

(貸付対象費用)

第2条 貸付けの対象となる費用(以下「貸付対象費用」という。)は、次に掲げるものとする。

(1) 設備の取得等に係る費用

(2) 試験研究開発費等当該設備の取得等に伴い必要となる付随費用(人件費、賃借料、保険料、固定資産税、支払金利、リース料をいう。以下同じ。)

(平13告示87・一部改正)

(貸付対象事業)

第3条 貸付けの対象となる事業は、市が策定した地域振興民間能力活用事業計画に位置づけられた民間事業者等による事業であって、次の各号のすべてに該当するものとする。

(1) 公益性、事業採算性、低収益性等の観点から実施されるもの

(2) 事業の営業開始に伴い、事業地域内において5人以上の新たな雇用の確保が見込まれるもの

(3) 事業の貸付対象費用の総額(用地取得費を除く。)が2,500万円以上のもの

(4) 用地取得等契約後5年以内に事業の営業開始が行われるもの

2 前項に規定する事業のうち、次の各号に掲げる施設を整備する事業は、原則として貸付けの対象から除外する。

(1) 第3者に売却又は分譲することを予定する施設

(2) 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条第1項に定める風俗営業及び同条第5項に定める性風俗関連特殊営業の用に供される施設

(平12告示71・平13告示87・平15告示82・一部改正)

(貸付対象者)

第4条 貸付けの対象となる民間事業者等は、法人格を有する団体とする。

(平19告示53・一部改正)

(貸付額)

第5条 第3条に規定する貸付けの対象となる事業(以下「貸付対象事業」という。)1件当たりの貸付額は、おおむね500万円以上とし、6億円を限度とする。ただし、貸付対象事業が年度を越えて実施される場合であって、当該貸付対象事業が複数の施設を一体的・複合的に整備するものである場合には、1件当たりの貸付額を9億円を限度とする。

2 貸付対象事業一件当たりの第2条各号に規定する費用に対する貸付額は、当該貸付対象事業の各号に規定する費用に係る借入れの総額(ただし、用地取得費を第2条第1号に規定する設備の取得等に係る費用の3分の1を限度として同号に規定する費用に算入することができる。)の20パーセントを限度とする。

3 貸付対象事業一件当たりの第2条第2号に規定する費用に対する貸付額は、当該対象事業一件当たりの貸付額の総額の20パーセント(貸付対象事業が、試験研究開発用資産の取得等に係る費用及び当該資産の取得等に伴い必要となる付随費用のみを貸付対象費用とする場合又はソフトウェア開発事業若しくは情報処理・情報サービス事業である場合にあっては50パーセント)未満とする。

4 1件当たりの貸付額は、100万円未満の端数を付けないものとする。

(平13告示87・平15告示16・平17告示56・平19告示53・一部改正)

(貸付利率)

第6条 貸付利率は、無利子とする。

(貸付対象期間)

第7条 貸付対象期間は、4年以内とする。

(償還期間等)

第8条 貸付金の償還期間は、15年(5年以内の据置期間を含む。)以内とする。

(償還方法等)

第9条 貸付金の償還方法は、元金均等半年賦償還の方法によるものとする。この場合において、半年ごとの償還額に1,000円未満の端数が生じたときは、その端数は合計して最終償還期日に償還するものとする。

(債権の保全等)

第10条 市長は、貸付けに係る債権の保全及び回収の確保を図るため、民間金融機関等確実な保証人の連帯保証を徴するものとする。

(貸付けの方法)

第11条 貸付けは、証書貸付けの方法によるものとする。

(遅延利息)

第12条 借入人が貸付金の償還を怠ったときは、当該償還期日の翌日から支払日までの日数に応じ、当該償還金額につき年14パーセントの割合を乗じた金額の遅延利息を徴収するものとする。

(繰上償還)

第13条 市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、当該借入人に対し、償還期日前に貸付金の全部又は一部の償還を請求することができる。

(1) 借入人が市の定めた地域振興民間能力活用事業計画又は法令に反したとき。

(2) 借入人が貸付金を貸付けの目的以外の目的に使用したとき。

(3) 借入人が貸付対象事業により取得した物件を他に譲渡等を行うこと又は貸付対象事業に係る営業の休止若しくは廃止等を行うことにより、貸付けの目的が達成されることが困難になったとき。

(4) 借入人が貸付対象事業に係る協調融資金融機関等からの借入金の全部又は一部を繰上償還したとき。

(5) 借入人が支払いを停止したとき又は借入人に関して破産、民事再生手続開始、会社更生手続開始、会社整理開始若しくは特別清算開始の申立てがあったとき。

(6) 借入人が手形交換所の取引停止処分を受けたとき。

(7) 借入人が貸付金の償還を怠ったとき。

(8) 借入人がその他正当な事由なしに資金の貸付けに係る条件に違反したとき又は義務の履行を怠ったとき。

(9) 借入人に関して他の債務のため仮差押、保全差押若しくは差押があったとき又は競売の申立てがあったとき。

(10) 借入人が解散したとき。

(11) 保証人が第5号第6号又は前3号に定める事由のいずれかに該当したとき。

(12) 前各号のほか、市において債権保全を必要とする相当の事由が生じたとき。

(平13告示87・平15告示16・平19告示53・一部改正)

(借入申請)

第14条 地域総合整備資金の貸付けを受けようとする者(以下「申請者」という。)は、借入申込書及び事業計画書に次に掲げる書類を添付して、市長に申込みを行わなければならない。

(1) 事業者概要書

(2) 設備の取得等及び当該設備の取得等に伴い必要となる付随費用並びに資金調達に係る計画書

(3) 年度別損益・資金収支計画書

(4) 過去3期分の損益計算書及び貸借対照表

(5) 連帯保証予定者の意見書

(6) その他貸付審査に当たり必要な補足資料

(貸付けの決定)

第15条 市長は、地域総合整備資金の貸付決定に当たっては、財団が実施する貸付対象事業についての総合的な調査・検討を参考にするものとする。

(貸付決定の通知等)

第16条 市長は、資金の貸付けを行うことを決定した申請者に対しては、地域総合整備資金貸付決定通知書を交付し、貸付けを行わないことを決定した申請者に対しては、この旨を通知するものとする。

(事情変更による決定の取消し)

第17条 市長は、地域総合整備資金の貸付決定をした場合において、貸付決定を受けた申請者が法令に反する等その後の事情の変更により特別の必要が生じたときは、貸付決定を取り消すことができる。

2 市長は、前項の規定により貸付決定を取り消すに当たって、財団の意見を参考とすることとする。

3 前条の規定は、第1項の処分をした場合に準用する。

(平15告示16・追加)

(事業計画等の変更)

第18条 借入人は、提出済みの事業計画及び資金計画等に変更が生じたときは、市長に事業計画等変更承認申請書を提出し、承認を得なければならない。

(平13告示87・一部改正、平15告示16・旧第17条繰下)

(貸付契約等)

第19条 借入人は、市と金銭消費貸借契約証書により金銭消費貸借契約を締結しなければならない。この場合において、第8条に規定する保証人は、市長に保証書を提出するものとする。

(平15告示16・旧第18条繰下)

(貸付金の交付)

第20条 貸付金の交付は、金銭消費貸借契約締結の後、一括して、市長が指定する借入人名義金融機関口座への振込の方法により行う。

2 借入人は、貸付金を受領したときは、速やかに領収書を提出しなければならない。

(平15告示16・旧第19条繰下、平15告示82・一部改正)

(貸付金の管理)

第21条 市長は、貸付金の使途の確認又は貸付債権の確保を図るため、その償還が完了するまでの間、貸付対象事業の状況、借入人の信用状況等につき必要に応じて調査を行い、借入人に報告を行わせることができる。

(平15告示16・旧第20条繰下)

(貸付け等に係る事務の委託)

第22条 市は、法令の定めるところに従い、地域総合整備資金の貸付けに係る支出事務、徴収事務等を財団に委託するものとする。

(平15告示16・旧第21条繰下)

(事務委託の手続)

第23条 前条に規定する委託に際しては、市は財団と委託契約を締結する。

(平13告示87・一部改正、平15告示16・旧第22条繰下)

(委任)

第24条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、市長が定める。

(平15告示16・旧第23条繰下)

この要綱は、告示の日から施行する。

(平19告示53・旧第1項・一部改正)

(平成3年告示第43号)

この要綱は、告示の日から施行し、改正後の第7条の規定は、平成3年度分の償還金から適用する。

(平成7年告示第103号)

この要綱は、告示の日から施行する。

(平成9年告示第81号)

この要綱は、告示の日から施行する。

(平成11年告示第37号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成11年4月1日から適用する。

(平成12年告示第71号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成12年4月1日から適用する。

(平成13年告示第44号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成13年4月1日から適用する。

(平成13年告示第87号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成13年4月1日から適用する。

(平成15年告示第16号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成14年4月1日から適用する。

(平成15年告示第82号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成15年4月1日から適用する。

(平成16年告示第42号)

この要綱は、告示の日から施行し、平成16年4月1日から適用する。

(平成17年告示第56号)

この要綱は、告示の日から施行し、改正後の人吉市地域総合整備資金貸付要綱の規定は、平成17年4月1日から適用する。

(平成19年告示第53号)

この要綱は、告示の日から施行し、改正後の人吉市地域総合整備資金貸付要綱の規定は、平成19年4月1日以後に受理した資金の借入申請から適用する。

人吉市地域総合整備資金貸付要綱

平成3年5月1日 告示第32号

(平成19年5月16日施行)

体系情報
第3編 執行機関/第1章 市長部局/第7節 地域振興
沿革情報
平成3年5月1日 告示第32号
平成3年7月8日 告示第43号
平成7年12月14日 告示第103号
平成9年12月18日 告示第81号
平成11年5月28日 告示第37号
平成12年5月31日 告示第71号
平成13年5月14日 告示第44号
平成13年12月3日 告示第87号
平成15年3月14日 告示第16号
平成15年7月24日 告示第82号
平成16年4月12日 告示第42号
平成17年6月13日 告示第56号
平成19年5月16日 告示第53号