国宝青井阿蘇神社
更新日:2010年2月24日
国宝青井阿蘇神社
平成20年6月9日(月曜日)、当市上青井町118番地に所在する「青井阿蘇神社(あおいあそじんじゃ)」の本殿(ほんでん)・廊(ろう)・幣殿(へいでん)・拝殿(はいでん)・楼門(ろうもん)の5棟が官報告示により国宝に正式に指定されました。
熊本県に現存するものとしては初めての国宝となり、全国でも神社の国宝指定は47年振りの快挙です。
青井阿蘇神社は慶長期(けいちょうき)に一連で造営された社殿群であり、中世球磨(くま)地方に展開した独自性の強い建築様式を継承しつつ、桃山期の華麗な装飾性を取り入れていることが特徴です。また、南九州地方における近世神社建築の発展において影響を与えていることなどの文化史的意義が認められ、今回の国宝指定となりました。
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青井阿蘇神社とは
平安時代の大同元(806)年に創建され、平成18年に創建1200年を迎えました。
阿蘇神社の三神を祭神とし、鎌倉時代から明治維新までの約700年に渡ってこの地を治めた相良家歴代当主の保護により、たびたび改修が行われてきました。
特に、現在境内中央に南北に並んでいる本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の五つの社殿は、初代人吉藩主相良長毎(さがらながつね)と重臣相良清兵衛(せいべえ)の発起により、慶長15(1610)年から18年にかけて造営されたものです。
社殿の特徴
- 急勾配の茅葺(かやぶき)屋根や軒から下を黒漆塗としつつ、組物や部材の面に赤漆を併用する技法など人吉球磨地方の独自性の強い意匠を継承している。
- 彫刻や彩色、錺(かざり)金具などは桃山期の華麗な装飾性を機敏に摂取しており、その後の当地方社寺造営の規範となっている。
- 廊の龍にみられる秀麗な彫刻や特異な拝殿形式は、広く南九州地方にその影響が認められる。
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