熊本県の休業要請をふまえての、市長から市民の皆さまへのメッセージ

更新日:2020年4月21日

4月11日に球磨病院にお勤めの医師が新型コロナウイルス感染症の陽性反応があったことを受け、熊本県、人吉保健所を中心に調査と濃厚接触者等へのPCR検査が実施されました。この一報を聞いた時にはクラスターの発生も覚悟しましたが、幸い、PCR検査を受けられた172名、全員が陰性であったとの報告を受けております。この間、夜を徹して対応にあたって来られた関係者の皆さまに心から敬意を表しますと共に深く感謝を申し上げます。

4月16日、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が全国に拡大されました。この趣旨は、大型連休を前に大都市からの人の流れを抑制する狙いがあるものと思います。

本市においても、特に緊急事態宣言の期限である5月6日まで、あらためてこの世界的猛威をふるう新型コロナウイルスから市民の命を守ることに、全身全霊を尽くして取り組む覚悟です。そのためには、大型連休中に他地域への移動や交流を避けることが欠かせず、時代に逆行することにもなりますが、あえて表現するなら「陸の孤島に戻る」覚悟をもって臨むことが重要だと思っています。

そこで、市民の皆さまに対して次の二点についてお願い申し上げます。

第一点目は、本市では、市民の皆さまがそれぞれ緊張感をもって日頃から予防へのご努力をいただいていることが、感染防止、感染拡大抑制につながっています。引き続き、「三密を避ける」、「不要不急の外出を避ける」、「手洗い、うがいを徹底する」、「人との接触を出来る限り減らす」など、今まで以上に徹底をお願い申し上げます。

第二点目は、市内事業所の皆さまにおかれましては、すでに自主的に営業活動をお控えいただくなど、市民の安全、安心にご尽力を賜っており、心からの敬意と感謝を申し上げます。さらなる状況として、本日(4月21日)午前中に開催された熊本県議会において、蒲島知事が県内の遊興施設や遊技施設などに対して休業要請を行う決断をされたとのことで、本市といたしましても、この度の県の方針を踏まえ、市内事業所に対してできる限りの対応をお願いしてまいりたいと存じます。

また、他の地域の皆さまには、この期間における人吉球磨への帰省やお出かけを極力控えていただくようお願いします。地域間の移動により本市に勤務をされている皆さまには、この間、本市に居住していただきたいと存じます。

コロナウイルスを運ぶのは人です。そして、2週間前の取組みが今日現れ、今日の取組みが2週間後に現れます。一日も早い終息につながるよう、どうか耐え忍び、市全体で力を合わせて大型連休前後のこの数日間を乗り越えていきたいと思います。

一方、私自身、非常にジレンマを感じているところですが、このような感染拡大防止に伴う経済活動の停滞によって、市内事業所等はすでに相当厳しい状況に追い込まれており、議員さんや商工会議所をはじめ、さまざまな団体からも経済的支援へのご要望をいただいています。国においても支援策が検討されておりますが、本市におきましても第2弾の支援策を制度化し、議会にご説明をしました。具体的には、「人吉市新型コロナウイルス感染症経済対策 小規模事業者持続化臨時交付金」を創設し、支援することといたします。この制度は、特に新型コロナウイルス対策に係る、国・県及び市の現行の支援制度が届きにくいといわれる小規模事業者を対象として、その救済を図るものでございます。

財源としましては、行財政改革の最中、新年度事業の見直し等も含め随時、対応していきます。

現在、本市は歳入と歳出のバランスがとれておらず、行財政改革を推進する部署を設置し、事業の改善や見直し、経費の節減、働き方改革を進めています。取り組みを進めるにあたっては、民間の活力や国、県の制度を活用し、できるだけ市のお金を使わずにまちづくりをするという姿勢、コンセプトを掲げており、今回のような施策は私の政治理念とは必ずしも一致するものではありません。私も自問自答を繰り返しましたが、今は、平時ではなく有事であり、オリンピックでさえ延期をされるような戦後最大の危機です。人が仕事をすることでまちが成り立っていますが、今まさに、まちの存続の危機に直面しています。財政的に非常に厳しい本市が、独自に支援し続けるのは不可能です。ただ、まちの存続のため、国の支援が始まるまでのつなぎ、あるいは下支えの一つになればとの思いで、市独自の救済措置を制度化させていただきました。

庁舎内におきましても、引き続き、感染予防に努めると共に経済対策を滞ることなく行うため、新型コロナウイルス対策室を立ち上げて対応にあたっていきます。令和2年度がはじまったばかりではありますが、新型コロナウイルス感染症対策へ大きく舵を切り、新型コロナウイルスシフトともいうべき臨戦体制によって、地域経済ひいては市民生活を死守するために全精力を傾注してまいります。

最後に、今回の感染者確認後、SNSなどで誤った情報や噂話が流布し、残念ながら風評被害や差別、偏見などにつながるような話も耳にしました。市としましても正確な情報を迅速に発信してまいりますので、どうか、うわさや誤報に惑わされて、風評被害や差別、偏見などが起こらないよう、市民の皆さまの理性と思いやりのある言動を心からお願い申し上げます。

 

人吉市長 松岡 隼人


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