ごあいさつ
本市を襲った令和2年7月豪雨災害から2年6カ月が経過しました。災害前の日常を取り戻すため、これまで被災された家屋や事業所、道路や橋、農地などの早期復旧を目指し、本市一丸となって全力で取り組んでまいりました。この間、国や県、関係機関やさまざまな団体・個人など多くの方々からあたたかいご支援とご協力をいただき、また市民の皆さまのご理解、ご協力により着実に復旧・復興事業が進んでおります。
生活再建に向けての大きな課題である住まいの確保につきましては、災害公営住宅の建設が始まりました。引き続き、誰一人取り残すことなく、被災者のお一人お一人に寄り添いながら1日も早く、被災者の皆さまの生活再建に努めてまいります。
豪雨災害と長引く新型コロナ禍の影響により、中止を余儀なくされていた人吉花火大会やおくんち祭りなども復活し、本市の観光事業の要である球磨川くだりも再開いたしました。中心市街地ではまちづくりの協議が進められており、生業の再建も進んでおります。
このように、復旧復興につきましては、時間の経過とともに刻々と変化する現状に日々対応しながら進めておりますが、復旧復興を優先して進めている今だからこそ、将来を見据えた施策を推進していかなければなりません。
その中でも地域の次世代を担う子供たちは、希望の光であり、その子供たちが人吉に残っていただくよう、帰ってきていただくようその土台となるまちづくりを進め、子供たちが自分の住んでいる地域のことを知り、愛着を育みながら成長できるような環境づくりに取り組んでまいります。
また、本市には、経済、教育、福祉など取り組むべき目標が数多くございますが、災害からの教訓を生かし、市民の皆さまの安心安全の確保を前提としながら、「みんなが幸せを感じるまち、ずっと住み続けたいまち、ひとよし」の実現に向け、スピード感をもって進め、さらにスマートシティをはじめとする本市の未来を見据えた事業に覚悟と信念をもって挑戦し、皆さまと共に取り組んでまいります。
先人たちから受け継がれてきた歴史と文化、そして清流球磨川をはじめとする自然環境の豊かさ、人情味あふれる土地柄など、人吉らしさを失わない、心の温もりを感じることのできるまちをつくっていくことが、次世代を生きる人々へとしっかりと時代をつなぐということであり、本市の未来を見据えたまちづくりにつながっていくものと信じ、今後も市政運営を行ってまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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