人吉市では、「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法(過疎法)」を活用した諸施策を推進し、過疎地域の持続的発展を図るために、「人吉市過疎地域持続的発展計画」を策定しました。
過疎地域とは
人口の著しい減少に伴って、地域社会の活力が低下している地域で、過疎法で定められた人口減少・財政力要件に該当する地域を指します。
令和3年4月1日に施行された、『過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法』また令和2年国勢調査の結果により、令和4年4月1日に人吉市全域が過疎地域に指定されました。県内では45市町村のうち32市町村が指定されています。
過疎地域持続的発展計画とは
過疎地域について、総合的かつ計画的な対策を実施するために必要な特別措置を講じることで、地域の持続的発展を支援し、もって人材の確保及び育成、雇用機会の拡充、住民福祉の向上、地域格差の是正並びに美しく風格ある国土の形成に寄与することを目的として策定するものです。
また、計画策定が国の財政支援を受ける条件となっており、計画の実行にあたっては過疎対策事業債の発行をはじめとした国の財政支援が活用できます。
人吉市過疎地域持続的発展計画
過疎法や熊本県過疎地域持続的発展方針に基づき、持続可能な地域社会の形成及び地域資源を活用した地域活力の更なる向上を実現するための各種取組について定めています。
基本方針
「持続可能な社会の形成及び地域資源等を活用した地域力の更なる向上をめざす」
- 第6次総合計画のまちづくりの理念
「みんなが幸せを感じるまち。ずっと住み続けたいまち。ひとよし」の実現
- 人吉市復興計画(第1期)
「本市を更に発展させ、将来の希望につながる未来型の復興に取り組む」の実現
上記の計画を基に基本方針を定めています
基本目標
人口減少を克服し、持続可能な地域となることを目指しており、社会増減に関する目標を設定しています。人口減少が抑制できるよう計画に記載している取り組みを進め、目標達成を目指します。
- 人口目標
30,385人(令和7年)達成
(令和2年:31,108人)
計画期間
令和4年4月1日から令和8年3月31日までの4か年
施策の展開
施策分野 | 内容 |
---|---|
移住・定住・地域間交流の促進、人材育成 | 移住・定住の環境整備、地域間ネットワークの形成、地域コミュニティの担い手育成 など |
産業の振興 | 農業、林業、商業、観光、企業創業、企業誘致 など |
地域における情報化 | ICT等の先端技術・未来技術の活用、自治体DX推進 など |
交通施設の整備、交通手段の確保 | 国道、県道及び市道、林道、農道、公共交通 など |
生活環境の整備 | 水道施設、生活排水処理施設、ごみ処理施設、消防・防災、公営住宅、公園・緑化、空き家対策、住宅の耐震化 など |
子育て環境の確保、高齢者等の保健及び福祉の向上及び増進 | 子育て環境、働く世代の保健・福祉、高齢者の保健・福祉、障がい者の保健・福祉 など |
医療の確保 | 圏域医療機関の連携、医師不足対策 など |
教育の振興 | 学校教育、社会教育、スポーツ・レクリェーション など |
集落の整備 | 自治機能の維持、校区自治の支援、定住促進の環境づくり など |
地域文化の振興等 | 文化財の継承、地域資源の活用 など |
再生可能エネルギーの利用の促進 | ゼロカーボンシティ など |
その他地域の持続的発展に関し必要な事項 | 都市基盤、コンパクトシティ形成に向けた取組の推進、コミュニティの強化 など |